睡眠薬が効かない不眠症やケース
不眠症の治療というとすぐに思い浮かぶのが睡眠薬ではないでしょうか。
医師は患者の年齢、不眠の症状、他の薬を服用していないか、合併症などがないかなど、さまざまな観点から診断し、適切な睡眠薬を処方してくれます。
ただし、医師の処方が合っていれば、快適な睡眠が得られますが、だからといって睡眠薬は万能ではありません。もちろん、副作用を心配し、服用をためらう人も多いかもしれませんが、中には睡眠薬が効かない不眠症やケースもあるのです。
睡眠薬が効きにくかったり、効かないケースは以下の通りです。
眠りが浅い熟眠障害は効果薄
睡眠時間が十分足りていて、寝付きも悪くないにも関わらず、朝起きた時にじっくり眠った気がしなかったり、日中に倦怠感を感じる熟眠障害の場合は、睡眠薬が効かないことが多いといわれています。
熟眠障害は眠れないわけではなく、浅い眠りが続くことで起こるため、眠れないことに対して効果を発揮する睡眠薬は、あまり効かないというわけです。
処方された睡眠薬が症状に合わない
不眠症は寝付きが悪い入眠困難タイプ、夜中に何度も目が覚める中途覚醒タイプ、朝早く目が覚める早朝覚醒タイプなど、症状もさまざまです。
また、睡眠薬も効果の持続時間によって超短期型、短期型、中間型、長時間型などの種類があります。
たとえば、寝付きが悪い人には短期型の睡眠薬、夜中に目が覚める人には長期型など、不眠症の種類によって、効果が高い睡眠薬も違ってきます。
けれども、医師の診断に誤差が生じた場合、合わない睡眠薬を処方されることも少なくないのです。そうなると、どうしても効果が得にくくなるというわけです。
更年期障害による不眠は別の症状を改善するのが優先
女性特有の更年期障害では、不眠も症状の1つです。
更年期障害の症状は人によってさまざまであり、その中に不眠も含まれていますが、多くの場合、めまいや頭痛、腰痛などが原因で眠れなくなるのです。
更年期障害は女性ホルモンのバランスが崩れることが原因なので、眠れないからといって睡眠薬を服用するよりも、まずは更年期障害の治療を行うことが先決です。
睡眠薬が効かない場合は、更年期障害の症状を改善することで不眠も自然に治るはずです。
睡眠薬に対する耐性ができる
何年も同じ睡眠薬を服用し続けることで、体に耐性ができてしまい、薬が効きにくくなることもあります。
昔に比べると今の睡眠薬は耐性ができにくいと言われていますが、それでも長期間服用すれば、体が慣れてしまうのは避けられません。
ただし、効かないからと言って自己判断で薬の量を増やすのは大変危険です。医師に相談し、適切な対応をしてもらいましょう。
アルコールとの併用は強い副作用に注意
アルコールには睡眠作用があるため、睡眠薬と併用することで、より高い睡眠効果が得られます。中には睡眠薬代わりだと言って寝酒を飲む人もいるくらいです。
そのため、普段から睡眠薬とアルコールを併用することで睡眠効果を得ている人は、睡眠薬だけでは眠れなくなる場合もあります。
また、ふらつきやめまい、健忘など、思いがけず副作用が強く現れて大変危険な場合もあります。
このように睡眠薬は万能ではないということをよく理解したうえで、正しく服用することが大切です。薬が効かない場合には必ず原因があるはずです。
しっかりと医師と相談して、自分の不眠の症状に合った睡眠薬を服用することが不眠症改善への近道なのです。
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