不眠症の症状・種類 – 中途覚醒
夜に寝て何度も目が覚めてしまうことが連日続いてしまった場合には「中途覚醒」という不眠症を疑った方が良いでしょう。
1回程度起きてしまって、また直ぐに寝ることが出来るというのであれば問題ありません。
そのようなケースは良くあることですので、精神的な面が問題である可能性が高いです。
ですが、連日連夜に何度も目が覚めてしまうというのは異常です。
中途覚醒になってしまう原因
何度も目が覚めてしまうのには何かしらの原因があります。
中途覚醒してしまう原因についてご説明しましょう。
アルコールで度々尿意を感じてしまう
毎日のようにアルコールを摂取されているという方は中途覚醒の原因になっている可能性があります。
少量のアルコールであれば睡眠を誘発することが出来ます。
アルコール自体が害というわけではありませんが大量に摂取してしまいますと、寝ている間にトイレに行きたくなってしまい起きてしまう原因にもなります。
アルコールには利尿作用が含まれているからです。そして何度も起きてしまうのはアルコールが足りないからだと誤解をしてしまいアルコールの大量摂取にも繋がります。
お酒がなければ寝ることが出来ないという悪循環に陥ってしまい、体を壊す原因にもなりますのでアルコールは出来る限り控えましょう。
ストレス
精神的なストレスによって中途覚醒してしまうケースがあります。
現代社会はストレス社会とも言われているように、ストレスがない精神状態を作るのは難しいです。
大切なことは出来る限り心をリラックスすることが一番です。
ストレスを発散させる為に運動やアロマなどで心身ともにリラックスすることが出来る状態を作りましょう。
精神的に不安定な状態を少しでも安定させることが出来ますと安心して睡眠することが出来ます。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群によって中途覚醒が引き起こされてしまうケースがあります。
睡眠時無呼吸症候群という病気は、寝ている間に呼吸が止まってしまう病気のことです。
睡眠時に呼吸が止まってしまいますので、深い睡眠をすることが出来ていません。
これが原因で何度も目が覚めてしまっている可能性がありますので、家族などの周囲の人間に自分の寝ている状態などを確認してみるようにしましょう。
血糖値の低下
血糖値の低下が原因で中途覚醒にあることもあります。
あまり知られていないかも知れませんが、糖尿病を患者の中には、睡眠障害に悩まされている方もいると言われています。
血糖値は、血液中のグルコースの濃度を表していて、数値が高くても低くても体にはよい影響はありません。
血糖値が下がった場合は、エネルギーが維持できなくなるという問題があります。
すると体は改善しようとしますが、この働きをするのが、ホルモンと自律神経です。
間脳が自律神経の1つである交感神経を通じて、副腎とすい臓に命令を出し、血糖値を調節するのです。
こうなると本人は寝ているのですが体内は興奮状態となり、中途覚醒が起こる原因となります。
まずは、原因となる血糖値を調節してみる、しっかりと運動をして深い眠りにつくなど、自分なりに原因と対策を究明してみてもいいと思います。
しかし、なかなか睡眠を改善することが出来ないのであれば、病院に行って治療を受けることをオススメします。
もしかしたら他の病気が原因で中途覚醒を引き起こしている可能性もあります。